開発の背景について

「人生100年時代」「2人に1人はがんの時代」の狭間で

「健やかに老いる」をテーマに、生活者の様々な未充足のニーズに応える商品・サービスの実現を目指す当社は、未病・予防対策や健康増進・維持の分野を中心に、商品・サービスづくりを進めております。

「人生100年時代」といわれる中で「2人に1人はがんの時代」ともいわれ、寿命は延びている一方で、健康寿命との差は大きくなっており、疾病リスクは高まっているのが現実です。医療の範囲を超えて、がんリスク低減や感染防御を意図した免疫対策ニーズの高まり、認知症やフレイルといった高齢化社会対策ニーズの高まりを日々実感しております。

そんな中、日常の食と運動、睡眠を基本としながらも、非医療分野のセルフケアにより生活者に貢献する商品開発のテーマとして、マイクロバイオームサイエンスに基づく内外ヘルス&ビューティケアのコンセプトに至りました。

バイオジェニックスアプローチで、本来自分が持っている常在細菌叢への働きかけを目指す、「Ki*(キーアスタリスク)」です。

開発者コメント

 私にとってエイジングケアは、もはや日常茶飯事です。朝から晩まで無意識にエイジングケアのことが頭に浮かんでいるような気がします。例えば、朝食、朝のメイク、通勤の日差し、勤務中の空調、ランチのメニュー、間食、夕食、入浴、入浴後のお手入れ、睡眠等、一日の行動の中で何かを選択するたびに、「これは肌に良いか、悪いか」の判断をしている自分がいます。

 25歳くらいの時に「そろそろお肌の曲がり角」という言葉を雑誌で目にしてエイジングケアを意識し始めて以来、歳を重ねることへの恐怖と戦ってきたといっても過言ではないかもしれないです。それから手を変え品を変え、かれこれ25年が経とうとしています(笑)。

25年って長いですよね。25年間意識し続けられることってほかになかなかないですよ。しかも年々その意識は弱まるどころか、さらに強くなっているのですから。同年代の会話では必ず出てくるテーマですし、「それもう飽きた」とか「全然意識してない」なんて言う人もいないですから、みんな「エイジングケア」に対しては敏感なのだと思います。

けれど、50歳を目前にして鏡を見てつくづく思ったのが、長い間エイジングケアを意識してきたけれど、それなりに肌も歳を取っているし、しみもシワもたるみもあることです。色々やっては見たものの、結局、充分納得のいく効果は得られていないし、「歳だししょうがないよね」って諦めている。「じゃあ、エイジングケアって何なのだろう」って。この先も同じケアを続けることに疑問を感じていました。

そんな時、「肌と腸の細菌叢のはたらきによるエイジングケアのアプローチ」を教えてくれたのが、弊社代表でもある薬剤師の長江でした。

私たちが元々持っている肌と腸の細菌叢を適切に維持すれば、肌のバリア機能やターンオーバーの正常化、腸管免疫の向上をもたらし、健康な体、ひいては美肌にもつながる。特に体内で腸の細菌叢がつくり出す生産物質は、バイオジェニックスと言われて生活習慣病予防や健康維持、長寿などが期待できるものですが、現代の生活習慣や食習慣のもとでは体内で効率よくつくり出すのが難しくなっているといわれています。これを、効率よく摂取できるようになれば、必ず効果は表れるのではというものでした。

これまで、おなかの調子が良いと肌の調子が良いというのは、漠然とわかってはいましたが、細菌叢の存在のことまであまり考えたことがなかったのですが、元々持っている細菌叢で、健康にも美肌にもなれるというのは目からウロコでした。年齢的にも色々不調を感じるようになった私たち世代は、細菌叢にも変化が起きているはず。そこをバイオジェニクスで補えれば、からだ全体のエイジングケアにつながる。生活習慣病予防や健康維持も期待出来て、ひいてはそれが美肌にもつながるとしたら、私たちの世代の課題にぴったりだと思いました。上っ面だけのエイジングケアはやめて、まずは自分の細菌叢を元気にしよう。それで気が付いたら肌もキレイになってたら一石二鳥。それが、ki*を開発するきっかけです。

Ki*ブランドマネージャー 加瀬まゆみ